BAPS会員の皆さま
お知らせご案内しております通り、いよいよ、来月2月11日(日)に第3回例会が開催されます。たくさんのご参加を心よりお待ちしています。トップページではお知らせできなかった、もう少し詳細な内容をご説明します。
研究の部では、昨年、著書を出版されました多田純一さんが研究報告をしてくださいます。私も早速、拝読しましたが、さまざまな資料をお調べになり、日本の西洋音楽黎明期の様子や数少ない録音もあることを知りました。大変読み応えのある興味深い著書です。その執筆のご苦労やその内容について、書写ご本人からお話が聞けますこと、ワクワクしています。
また、本研究会で継続して発表をしてくださっている大高誠二さんは、今回も「リズム」について研究発表をしてくださいます。今回は、「スカート構造」についてです。いつも、演奏実践で疑問に思っていることを、研究者が話してくださることに興味深々です。みなさんもどうぞお楽しみに!!
今回、初めて対面とオンラインのハイブリッド形式で例会を行う理由は、実践という角度から演奏を取り入れたかったからです。ZOOMでの配信で音がうまく配信できるか、少々不安なのですが、今回3組の演奏が行われます。奇しくもすべてのプログラムがほぼベートーヴェンとなりました。大久保光哉さんは、二宮英美歌さんのピアノ伴奏で、ベートーヴェンの歌劇フィデリオから、バリトンのアリア、また、大久保さんは、北欧に留学されており、珍しい作曲家の作品、日本歌曲とバラエティに富んだ独唱です。岩立寿子さんは、ベートーヴェンの後期ピアノソナタ作品101を演奏されます。この曲は、ベートーヴェンが新しい後期作曲法に突入する最初の曲で、深井が解説いたします。深井尚子と二宮英美歌さんは長い間一緒にピアノ連弾を続けています。ここ数年のテーマがベートーヴェンの交響曲をピアノ連弾で演奏することで、「運命」、「ベト7」と今まで演奏してきまして、今回は、「英雄」です。
学術と実践が融合された、本研究会が求めていた形の第一歩となる例会です。お越しになれる方は、是非、対面でシェ・クロード森下にお越しください。スタインウエイフルコンが設置されている50名ほどのサロンで、森下駅から徒歩1分という交通の便の良いところです。
これを機会に、お知り合いにも是非ご紹介いただき、ご一緒にお越しください。楽しみにしています。
深井尚子