ベートーヴェン学術実践研究会

研究会開催日程のおしらせ

BAPS通信 2023年7月6日 Vol.5

第一回目の研究会から時間が経過し、早くも真夏が近づいて来てしまいました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか?演奏、研究、教育に励まれていることと思います。
Vol.3のBAPS通信をお届けします。
 6月17日、18日、京都女子大学を会場に日本音楽表現学会で、研究発表を行い、他の会員の方の研究も聴講してきました。大学を辞めてから研究が少し滞っていましたが、今回は、ベートーヴェンの『日記』から見たピアノソナタ作品106「ハンマークラヴィ―ア」の、特に第三楽章の緩徐楽章のロマン性について発表しました。頭の中では発表内容をシミュレーションしていましても、いざ、発表となると、出典が気になり自分の知識だけでは学会発表はできず、本の山に囲まれる日々を過ごしました。久しぶりに、研究の大変さと、また、楽しさを満喫しました。当日は、朝一の時間帯の発表にもかかわらず、50名近い方が聴講してくださいまして、うれしく思いました。この学会で私は創設当時からの会員で、20年以上にわたっていつも発表してきましたので、私の「ベートーヴェン研究」に興味を持ってくださる方が徐々に増えたのかな?と継続の大切さを感じました。
 この発表は、ベートーヴェンの日記に抜き書きされた、ヘルダー、カント、そして、インド哲学から、新しい思想や東洋の思想への興味などから、後期ピアノ作品を解釈してみようという試みでした。まだまだ中途半端なのですが、ハンマークラヴィーアに挑戦中です。しかし、難しい…‥。
 
 さて、第一回目の研究会で決定しました、第二回目の研究会の、9月9日(土)が近づいてきました。会員数は、伸びて居ますが、私がなかなか情報を発信できずにいたので、HPも滞っていて申し訳ありません。第二回目は、「まずは、悲愴から!」というタイトルで、私と大高さんが、「悲愴」をテーマにお話しします。今からでも、「悲愴」に限らず、なにか
発表したいことがありましたら、大歓迎ですので、ご連絡ください。

 暑くなってきました。どうぞお身体をお大切にされて、9月にお目にかかりましょう。

深井尚子