BAPS会員のみなさま、全国的な連日の猛暑、お元気でお過ごしでしょうか。
お知らせしておりますように、第4回例会が来月になりました。本研究会も発足から2年が過ぎ、会員数も徐々に増え発展の方向に向かっています。研究発表も継続的な研究内容から、新しいテーマでの発表で研究、勉強に役立っているのではないでしょうか。
9月14日(土)の第4回例会では、私の研究テーマである、ベートーヴェンのピアノ作品をよりよく演奏するために必須であるピアノ演奏法について、シャンドールピアノ教本を基本に発表しようと思います。シャンドールは、日本であまり知られていないピアニストなのですが、岡田暁生先生が監訳された本を読んだとき、シャンドール氏の書かれている内容に深く感銘を受けました。その後、大学の授業でも取り上げ、学生にも読ませ、授業にも反映させたことで、多くの学生たちの演奏技術が向上し、各学生におけるよい演奏につながったと考えられます。私自身もだいぶ影響を受けたように思っています。ブライトハウプトの重量奏法の善し悪しの研究から身体の使い方の著書、ピアノ演奏法についての夥しい著書が存在しますが、シャンドールは大変わかりやすく、整理された演奏法を提示していると思っています。この本を読まれた方も多いかと思いますが、今回の例会でご意見を頂けましたらうれしく思います。
研究と演奏実践を融合させたいというこの研究会の目的に向かって、多くの方たちとともに勉強が続けられたら素敵なことと思います。
たくさんの方のご参加をお待ちしています。
深井尚子